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ガルバリウム鋼板の特徴を【原板とめっき処理方法】で整理する

屋根材として利用されるガルバリウム鋼板とはどのような材料か?

こうした疑問を解決するため、この記事では

  1. ガルバリウム鋼板の原板について。
  2. ガルバリウム鋼板のメッキ処理について。

記事にしています。

これらはJIS規格でいくつか規格が定められており、その内の耐久性の高いものとされる一つがガルバリウム鋼板に該当します。

設計者は屋根の種類、塗膜の耐久性等を特記することとされていますので、屋根材の種類、仕様から理解することが仕事でも役立つはずです。

1.ガルバリウム鋼板の原板について

ガルバリウム鋼板は、日本製鉄の建材商品名のことを示しており、建築の仕様としては、鋼板長尺金属板による屋根に区分されます。

ガルバリウム鋼板は使用される金属原板として、冷延原板が用いられています。

冷延原板の特徴は、

  • 【メリット】常温で加工するため、材料断面を薄くして作りこむことができる。
  • 【デメリット】常温で加工するため、加工ひずみを取り除くなどの工程が加わりコストが高くなる。

など、屋根材としての形状を作り込みやすいといったメリットや、他の工法と比べて製作に手間がかかるなどのデメリットがあります。

2.ガルバリウム鋼板のめっき処理について

金属系の建築材料の多くは腐食防止措置が取られています。ガルバリウム鋼板も表面にメッキ処理を行うことで腐食対策が行われています。

ガルバリウム鋼板のめっき処理については、JIS規格で

JIS G 3321 溶融55%アルミニウムー亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯

と定められています。

これは基材に含有率55%のアルミニウムと亜鉛合金を組み合わせてメッキ処理を行うことを意味しています。

こうした配合でメッキ処理を行うと耐摩耗性などに丁度適切な耐久性が得られることが実験結果から確認されています。

ガルバリウム鋼板についてまとめると、

原板に冷延原板を利用している。

JIS規格によるメッキ処理が行われている。

屋根材としての形状を形成することができ、耐久性も高い。

となります。

似た商品にJFEスチールのエコガルという商品があります。

こちらは、表面のメッキ処理がJIS規格

JIS G 3317 溶融亜鉛ー5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯

に基づいて行われています。ガルバリウム鋼板のアルミニウム含有率は55%でしたが、アルミニウムの含有率を5%まで落として亜鉛と混ぜ合わせることでも高い対候性をもつ鋼材の性質を利用しています。

 

 


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