この記事では、剛性率の求め方について解説しています。
▷【剛性率Rs】 各階の剛性rsを平均剛性r sで除す
各階の剛性rs
層間変形角θ
平均剛性r s
【剛性率Rs】 各階の剛性rsを平均剛性r sで除す
剛性率Rsは、法規では令第82条の6より以下のように、各階の層間変形角の逆数rsを当該建築物についてのrsの相加平均で除した値とされています。
剛性率は、6/10以上とします。
Rs= r s /r s
各階の剛性率 = 各階の層間変形角の逆数rs/当該建築物についてのrsの相加平均
構造の定義で言い換えると、
剛性率Rsは各階の剛性rsを平均剛性r sで除した値となります。
Rs= r s /r s
剛性率=剛性/平均剛性
各階の剛性rs、平均剛性r sの計算は以下の式で求めます。
各階の剛性rs
各階の剛性r s は、上記令第82条の6より層間変形角の逆数です。
剛性は変形のしにくさを数値で表したものですので、層間変形角が大きいほど、剛性は小さくなり、変形しやすいことを示します。
rs=1/θ
各階の剛性=1/層間変形角
層間変形角θ
令第82条の2による層間変形角θは、1/200以内とします。
θ = δ/h
層間変形角=各階の層間変位/階高(フロア階高とする)
平均剛性r s
平均剛性r sは、X、Yいずれか同一方向の剛性rsを全階数分合計した値を階数nで除して求めます。
r s=Σr s /n
【参考書籍】