門型のデザイン
フレームを用いた立面、デザインは、周囲から際立たせたり、強調させる効果があります。
例えば建物のエントランスに門型のフレームを作ることでエントランスらしい外観を作ることができます。
その形状としては、門型の他にL型があります。
L型は、門型の支えとなっている片方の柱部分を除いた形状です。
こうした型を作った後は、周囲との仕上げ、色を変えることで、見た目にも強調させることができます。
例えば、門型の部分を木目調にして、周囲をシンプルな白色にすることが考えられます。
また、照明の照らし方でも雰囲気を変えることができます。
門型に組んだフレーム上部を間接照明として柔らかな雰囲気とする一方、周囲はダウンライトとして壁面に光を落とし込むことでも印象が変わります。
似たようなケースとして、カフェのカウンター等でも、カウンター上部を下り天井として、周囲と仕上げを変えることで仕上げが施されることがあります。
カウンターは、店内のメニューボード等が飾られ、沢山の人が目にする場所です。
こうした何かアクセントをつけたい場所に、新たな形状を形づくることで、仕上げ、色等の変化をつけた計画を行いやすくなります。
規模の大きなフレーム
スケールを大きくすると、建物の外観自体を柱や梁のようなフレームで構成した立面にすることもできます。
周囲にはこれらの影が落とし込まれるとともに、半屋外として利用できるスペースが生まれます。
限られた敷地条件の場合は、計画に自由度はそれほど高くなく、内部、インテリアで特徴付けられるものの効率を重視した計画に偏ることがあります。
一方で外部フレームとの関係を重視し、内部吹き抜け内に階段、フレーム内に跳ね出しバルコニーと様々な要素を盛り込むことでどのような使われ方をする建物なのか、その特徴をより強く表すことができます。